Recently updated on 4月 4th, 2019 at 04:42 pm
先週、東京国際フォーラムにて
国内最大の美容外科の学会が開催されました。
同じ名前の学会が2つあるので一般の方にはわかりにくいと思いますが、
形成外科系の美容外科学会(JSAPS)の方の学会です。
講演については、全体の2~3割は外科手術の手技的な発表、
7~8割ほどの多くは手術以外、例えばレーザー治療や注入療法などの
メスを使用しない治療法の発表でした。
今回は目、鼻、フェイスリフト、肌治療を中心に聞かせて頂きました。
中でも目や鼻については、手術の理論や手技についての発表が多く、
それぞれ大変に工夫されており勉強になりました。
特に顔面解剖についての論文と解剖に基づいたフェイスリフトの論文を
多数執筆されている、著明な形成外科の教授Dr.Mendelsonの講義を
聴くことができてよかったです。
肌治療については、最新のレーザー機器を用いた症例発表が多かったです。
その中でもフラクショナルレーザーに高周波を組み合わせた
スマートサイドスクエアというレーザーが興味深かったです。
特徴は2段階のピークを持った波形であるため組織を蒸散する効果と
組織に熱エネルギーを与える効果を両立しており、
フラクショナルレーザーに適した波形を搭載していることです。
高周波により傷の治癒も早くなるようで、別名マドンナリフトと言うそうです。
日々の診療では患者さんとカウンセリングして
手術を決定して実際に行う、という行為を続けております。
大塚院では常に数人のドクターがいるので手術の術式などについて
他のドクターと話し合う機会は多くあります。
しかも私の場合は大学での診療も行っているので、
複数のドクターと話し合う機会は多いほうだと思います。
こうした学会に出席すると、ドクターごとに手術に対する意見の相違があり、
例えば普段はそれほど注意していない箇所に気をつけて手術をする
ドクターがいれば、同じところが難しいと感じるドクターもおり、
自分の手術手技を客観的に見直す良い機会になります。
引き続き、新しい術式や手法にも高いアンテナを張り、
日々の治療を行っていきたいと思います。

