Recently updated on 8月 29th, 2019 at 03:03 pm
1954年、歯科医ロバート・リケッツが提唱した美の基準の一つとして「Eライン」があります。鼻の先端と顎の先端を結んだラインを「エステティックライン」(エステティックの頭文字をとってEライン)と呼びます。美しい横顔は、Eラインの線上に唇があるか、もしくは、内側におさまっていることが条件となります。
日本人は、骨格的に顎が短いことが多く、横顔だけでなく、前からみた印象も凹凸がなくのっぺりとした印象の人が多くいます。顎を前にだすことで、鼻と顎のライン上に唇を位置することが可能になり、横顔美人になります。顎を前に出す方法は、手軽なヒアルロン酸注入、プロテーゼ挿入や骨切り術など様々な方法があります。
モニターさんです。小顔になりたいというご希望でした。今回は、半永久的に美しいラインを作るためにプロテーゼという人口軟骨を下顎骨の骨膜の上に挿入します。口の中からの施術なので、外から傷口は見えません。プロテーゼを挿入する施術自体は、あまり時間はかかりません。ただ、患者さんの顎の形や希望の高さなどを考慮して、メスでプロテーゼの形を最終的な仕上がりをイメージしながら整えることに時間をかけます。この作業は、豊富な経験と高い技術が必要となります。
このモニターさんは、顎の高さを調節することで、理想的なEラインを作り出しました。
<術前:横Eライン>
Eラインより唇がはみ出している状態
<術後1ヵ月:横Eライン>
鼻・唇・顎のラインが一直線になり美しいEラインに。
<術前:正面>
丸みのある顎の形
<術後1ヵ月:正面>
立体的なイメージのシャープな顎になりました。
術後1ヵ月でプロテーゼもほぼ固定され、より自然な状態になり、トータル的にバランスが取れた美しさが叶いました。顎のラインがシャープになることで、小顔効果が得られます。
感染症、皮下出血、希望の高さと違う、変形、石灰化
【顎プロテーゼ挿入による副作用】
1.術後の腫れ
大きな腫れは1週間程度、小さな腫れは1か月程度あります。
2.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
3.術後痛み
手術当日から翌日にかけては手術による痛みが出現する可能性があります。
【術後の感染症に対する予防】
予防的投与として抗生剤を処方し、術後の痛みに対して鎮痛剤と共に胃粘膜保護剤を処方します。術後の腫れは主に目周りにおきます。腫れを軽減するために術後2日間の瞼に対するアイシングを推奨しています。
【変形に対する予防】
変形とは挿入したプロテーゼが曲がってしまう症状です。プロテーゼが曲がってしまう原因は、ご本人の骨の形とプロテーゼの形が合っていないことと、プロテーゼが骨膜で固定されていない状態などです。当院では患者さまごとにプロテーゼを削り骨の形に合うようにしています。プロテーゼを挿入する際には骨膜の下を剥離して骨膜下にプロテーゼを挿入しています。また、術後はプロテーゼがずれないようにしっかりと圧迫しています。
【希望の高さと違う場合】
当院では術前に十分なカウンセリングを、手術を担当する医師が行うため希望に近づけられるよう配慮はしておりますが、それでも万が一、希望と違う場合にはプロテーゼの入れ替えを行います。
【石灰化に対する予防】
プロテーゼを挿入してから20年ほど経過するとプロテーゼの周りに石灰化を生じる可能性があります。もしも、石灰化が生じた場合には外科的に切除することができます。
【料金(税別)】
¥300,000
▼顎プロテーゼ挿入 https://www.otsuka-biyo.co.jp/lineup/outline/chin/agokei/

