Recently updated on 4月 4th, 2019 at 04:40 pm
若返りの施術方法は日々進化しています。
糸などの素材も進化しますが、術式の進歩もあります。
ミントリフトハーフ(スピーディミントリフト)という特殊な糸を使った方法があります。
もともとは長い糸を使った方法でしたが、半分ほどの長さでリフトアップが出来るようになりました。
このミントリフトハーフという糸自体はそれほど新しいわけではありませんが、この糸に合った施術方法を色々と考え、ある程度の長期結果が出るまでには時間がかかります。
ミントリフトハーフは糸の両端に棘状の突起物があり、引き上げた組織を切開せずに固定することができます。術後の腫れる期間は2~3日ですので、働いている方も週末や「お盆休み」などを利用すれば十分に受けることができます。
糸を使用したリフトアップは美容外科ならどこでも行っていますし、美容皮膚科系のクリニックでも行われています。切開の必要がなかったり溶ける糸だったりと施術を行う側からしてもハードルが低いため手をだしやすいことが特徴です。
しかし、手術の結果は良いケースもあれば悪いケースもあります。
この違いは施術する側からすると当たり前ですが、患者さまには分かりにくいことだと思います。
その違いとは手術の解剖を分かっていることと手術の限界を知っていることです。
切開して行うフェイスリフトでは頬の部分の皮下組織を引き上げるため、糸リフトの糸が通る部分を目で見て手術を行っています。
糸リフトの際にも皮膚の厚みや脂肪の厚み、繊維状の組織を認識しながら糸を通していきます。
また、外科的な手術の限界を分かっているため、無理な引き上げは行いません。
術前のカウンセリングでも患者さまが「このぐらい引き上げたい」といっても「糸ではこれが限界です」と説明し納得が得られてから施術を行うので無理な引き上げはしません。
糸のリフトアップで無理な引き上げを行えば必ず皮膚が引きつり「やらなければ良かった」という結果になります。
糸だけの方法だといっても必ず複数のクリニックでカウンセリングを受けて総合的に判断するべきだと思います。
60代のモニターさんです。顎の部分のタルミを解消したいという希望でした。
切開する方法は怖いので糸のリフトアップを希望されました。
施術はミントリフトハーフを4本挿入しています。
皮膚は薄くタルミの組織は皮下脂肪であったため糸をタルミのある皮下脂肪層へ通し、糸の先端は深めに挿入しています。
また、糸を通す際に可能な範囲で引き上げ、必要以上には引き上げないようにしています。
この糸を通す際の引き上げ範囲、及び引き上げテクニックは大塚美容形成外科独自の方法です。
術前に認められたアゴのタルミは無くなり、スッキリとしたフェイスラインが戻っています。
このぐらいが糸のフェイスリフトの限界の効果だと思います。

