短いアゴに気軽な注入術を
日本人は骨格の問題でアゴが短いケースが比較的多いです。そこでアゴ注入術を行うことで、手軽に理想のエステティックライン(鼻先と唇とアゴ先が一直線になっているライン)に近づき、シャープな顔の印象を与えることができます。
事前のカウンセリングでは医師がしっかりと希望のラインを伺い、ボリュームを調整しつつ注入していきます。
アゴ注入術(ヒアルロン酸・レディエッセ)の施術プロセス
ヒアルロン酸について
ヒアルロン酸はもともと人体にある成分なので安全性も高く、アレルギーテストは必要ありません。ヒアルロン酸は丸い形のアゴを作るのに適しています。
レディエッセについて
レディエッセは、骨や歯を形成するカルシウムの一種であるハイドロキシアパタイトが主成分で、アゴに注入すると骨と同様の組織を形成します。
皮膚に馴染みやすい成分で、効果は1年~1年半ほど持続します。ヒアルロン酸よりも粘性が高いため、高さやボリュームをつんと出したい際に適しています。生体適合性は100%、アレルギーテストも不要です。アメリカFDAやヨーロッパCEでも承認されている素材です。
ヒアルロン酸注入
- 施術詳細(リスクと副作用)
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手術名
あご形成術
術式
顎ヒアルロン酸注入
費用
顎ヒアルロン酸注入
ジュビダームビスタ(アラガン社)
ウルトラ(1本・1ml)…¥80,000 厚生労働省認可
ウルトラプラス(1本・1ml)…¥80,000 厚生労働省認可
ベロテロ(メルツ社)
ソフト(1本・1ml)…¥80,000 FDA認可
バランス(1本・1ml)…¥80,000 FDA認可
クレヴィエル(AESTRA社)
1本・1ml …¥80,000
リスク
感染症、皮膚壊死
副作用
1.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
2.術後痛み
施術当日は注入による痛みが出現する可能性があります。
副作用に対する予防
注入直後に注入部を軽く圧迫することで内出血を予防することができます。注入後の痛みは個人差がありますが、痛みに弱い方には鎮痛剤と胃粘膜保護剤を処方します。
リスクに対する予防
感染症に対して:顎へのヒアルロン酸注入で感染症を起こす可能性は低いです。しかし、感染症が起きた際には抗生剤を処方します。場合によってはヒアルロン酸溶解注射を行うこともあります。
皮膚壊死に対して
顎へのヒアルロン酸注入で皮膚壊死が起きたとされる報告があります。注入の際に顎の横を通っているオトガイ動脈の血管内に誤注入すると発生する恐れがあります。解剖学的な知識と丁寧な注入手技が必要となります。
ドクターコメント
大塚院院長
石井 秀典 医学博士
小さいあごを気にされて来院されました。オトガイの高さはEラインまで5mmほど足りない状態でした。切開はしたくないというご希望でしたのでヒアルロン酸の注入を行いました。5mmの高さを作るには3cc(3本)ほどの注入が必要となります。あごが作られたことで出っ歯の印象が少なくなります。
レディエッセ注入
- 施術詳細(リスクと副作用)
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手術名
レディエッセ注入
費用
レディエッセ注入
0.8ml…¥130,000
1.5ml…¥180,000
リスク
感染症、皮下出血、皮膚壊死
副作用
1.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
2.針孔の赤み
レディエッセ注入は注入部位に針を刺すので針孔が赤くなります。赤みは2~3日で消失します。
リスクと副作用に対する予防
皮膚の浅い部分に注入すると内出血をおこす可能性があります。注入時と注入直後に圧迫止血を行うことにより内出血を抑えることができます。
針孔の赤みに対して
針を皮膚に刺すことにより炎症反応がおきるため皮膚が赤くなります。炎症反応を抑える目的で注入直後はステロイド含有軟こうを使用します。また、注入直後のアイシングも有効です。
注入時の痛みに対して
麻酔クリームにより針を刺す痛みを軽減することができます。注入する部位によってはブロック麻酔を使うこともできます。
感染症に対して
レディエッセ注入による感染症は非常に少ないですが、万が一、感染症が起きた場合には抗生剤の内服治療を行います。
皮下出血に対して
下まぶたは血管の多い部位なので針を何回も刺入すると血管から出血する可能性があります。当院ではカニューレ針という鈍針を使用して血管を傷つけないようにして注入しています。
皮膚壊死に対して
レディエッセの注入は骨上の深さに注入しますが、誤って筋層内の深さに注入すると筋層内を通る血管内に入ってしまう可能性もあります。血管内に多くのレディエッセを注入すると皮膚壊死を招く恐れもあります。顔面の正確な解剖を理解していることと丁寧な注入手技が必要となります。
ドクターコメント
大塚院院長
石井 秀典 医学博士
小顔治療の希望で来院されました。小顔の治療には何種類かありますが、この方の場合は20代なのに術前の写真を見ますと顎の部分に梅干しの様なシワがあります。このシワができる原因は顎が小さいため口を閉じるのにオトガイ筋を収縮させているためです。よって施術は顎を作る目的でレディエッセの注入を行いました。顎が出たことによって口は閉じやすくなるため梅干しの様なシワが無くなっています。また、フェイスラインがシャープになり小顔効果となっています。レディエッセは注入後に固まってくるため本症例のようにシャープな顎を作ることができます。
大塚美容のこだわり
大塚院院長
石井秀典 医学博士
高さと長さのバランスが大切です。
アゴの形は高さと長さのバランスを考慮して決めます。高さは横顔から、鼻先の位置と上唇の位置から理想的な高さを作ります。長さは上唇:アゴ=1:1.6くらいとなるように設定します。
ただし、顔全体の骨格によりアゴの長さは調節する場合もあります。丸い輪郭のアゴを希望であればヒアルロン酸を使用し、シャープな輪郭が希望であればレディエッセを推奨しています。
ヒアルロン酸とレディエッセ、それぞれの持続期間はどれぐらいですか?
ヒアルロン酸が6ヵ月~12ヵ月、レディエッセが1~1.5年程度です。
ヒアルロン酸とレディエッセの違いを教えて下さい。
ヒアルロン酸は丸いアゴを作るのに向いています。レディエッセはヒアルロン酸よりも粘性が高いため、高さやボリュームをつんと出したい際に適しています。