「余分なビタミンCは体外に排出される」と聞きますが、注射や点滴ではどうなのでしょうか?
確かに注射や点滴でも、余分なビタミンCは尿と一緒に体外に排出されてしまいます。ですが、排出されるまでに体内の様々な組織に良い効果を起こし、不要な分のみが排出ます。
副作用はありませんか?
ビタミンCは元々、様々な食品にも含有されている栄養素の一つで、余分に摂取しても水溶性のビタミンなので、尿中に排出されるため、基本的には副作用はありません。
高濃度ビタミンC点滴を受けられないケースを教えて下さい。
腎臓機能の悪い方・透析中の方・妊娠中の方・栄養状態が極端に悪い方・G6PD欠損症の方は施術を受けることができません。ご了承下さい。
ビタミンCサプリメントを大量に飲むと、高濃度ビタミンC点滴と同じ効果が得られそうなのですが。
食品やサプリメントで一度に大量のビタミンCを摂取しても、余分なビタミンCはすぐに体外に排出されてしまいます。ですから直接血管に栄養素を入れる注射や点滴と同様の効果を得ることはできません。
また、ビタミンCを一度に大量に摂取すると、胃腸にダメージが起きる可能性もありますのでお勧めできません。
どうして高濃度ビタミンC点滴を受ける前には血液検査が必要なのですか?
G6PD欠乏症という疾患をお持ちの方が高濃度ビタミンC点滴を受けると、溶血性貧血と呼ばれる貧血を引き起こす可能性があります。G6PD欠乏症とは、主に赤血球内に存在する「グルコース6リン酸脱水素酵素(G6PD)」が欠乏し赤血球が壊れやすくなることにより発症する疾患のことです。
日本人の発病率はけして高くはありませんが、当院では患者様の安全を最優先に考え、高濃度ビタミンC点滴をお受けになる患者様には事前に必ず血液検査を受けて頂いております。